「神は正しい審判者」(2022.5.22礼拝ライブ配信)

礼拝説教題『神は正しい審判者』詩篇7篇

【主題聖句】神は正しい審判者 日々憤る神。(詩篇7:11)

この詩篇はダビデがサウルに命を狙われていた時のものと思われます。
ダビデはゴリアテを倒したことにより戦士としてサウルに召し抱えられ、
次々と勝利を収めて隊長となりました。
しかしダビデに王位を奪われるのではないかと疑ったサウルは彼を殺そうと考えたのでした(1サムエル18章)
その時ダビデは、神様を「正しい審判者」と信じて全てをゆだねたのです。

第一に、ダビデは「正しい審判者」である神様のもとに身を避けました。
サウルの息子でダビデの親友のヨナタンによる弁護も功を奏せず(1サムエル20章)
ダビデは逃亡生活に入ります。
しかし彼は神様が自分の盾となり、
敵から救ってくださる避け所であることを知っていました(詩18:2)
人に頼ることができない時も、私たちには頼るべきお方、神様がおられます。

第二に、ダビデは「正しい審判者」である神様の前に自らも正しくあろうとしました。
神様を畏れている彼は、「主に油注がれた王」であるサウルに決して手を下そうとはしませんでした(1サムエル24:6)
そして、もし自分が正しくないことをしたなら神様の罰に甘んじると言っています。
私たちも神様の前にも人の前にも責められることのない良心を保つように
最善を尽くしましょう(使24:16)
そうすれば、何も恐れることはありません。

第三に、ダビデは自分で敵に復讐しないで「正しい審判者」である神様にお任せました。
最終的にサウルはペリシテ人の手によって殺されましたが、
ダビデはそれを喜ぶことなく、大いに悲しみました(2サムエル1:12)
神様も悪者の死を喜ばれず、悔い改めて生きることを喜ばれます(エゼキエル33:11)
しかし悔い改めない者には、「怒る神」として復讐されるのです(ローマ12:19)

最後にダビデは「正しい審判者」である神様をほめたたえました。
神様は罪のない御子イエス様を私たちの身代わりに十字架で罰することにより、
私たちの全ての罪を赦して永遠の滅びから救ってくださいました(2コリント5:21)
その恵みを覚える時、私たちは神様を賛美せずにはいられません。

三谷 浩司 牧師