キリスト教とは何ですか?

キリスト教は、釈迦の仏教やマホメットのイスラム教と同じように、
教祖であるイエスが弟子たちに説いた教えを信奉する宗教だと思っている人が多いようですが、
正確にはそうではありません。
キリスト教は、聖書に書かれている通りに、
イエスというお方がキリスト(「救い主」という意味のギリシャ語)であることを信じる宗教です。
そのことを理解するためには、聖書全体の教えを知る必要があります。

創造主なる神様の存在

初めに、神が天と地を創造した。【旧約聖書 創世記 1章1節】

聖書は、目に見えない創造主なる神様がおられ、目に見えるこの世界のすべてのものを「非常に良いもの」として造られたと教えています。

その中でも私たち人間は、「神のかたち(性質)」を持つ最も素晴らしいものとして造られ、神様に愛され、
神様と共に生き、神様の祝福を豊かに受けて、何一つ不足のない満たされた幸いな暮らしを与えられていたのでした。

人の罪による神様との分離

ひとりの人によって罪が世界にはいり、罪によって死がはいり、こうして死が全人類に広がった…【新約聖書 ローマ人への手紙 5章12節】

しかし、最初の人アダムは、自分の意思で神様への愛と信頼を捨ててしまいました。これが人が犯した最初の罪です。

このため、人は神様と共に生きることができなくなり、神様から離れてしまいました。神様は全ての生命の根源ですから、神様から離れるということは死を意味します。この死、つまり神様との分離は、人が生きている間も、また地上での生涯を終えた後も、深刻な影響を及ぼします。

神様から離れている人は「神のかたち」を失い、自分の「肉の欲」のままに生きていることにより、神様の祝福を受けられません。そして肉体の死後、魂は神様から遠く離された永遠の死の世界、地獄に行くことになるのです。

神様の救いのご計画

神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに、世を愛された。
それは御子を信じる者が、ひとりとして滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。
【新約聖書 ヨハネの福音書 3章16節】

神様は、ご自分が造られた私たちを愛しています。私たちが神様の祝福を受けられずに空虚な地上の生涯を送って、死後地獄に行くことを決して喜ばれません。

かえって神様から離れている私たちが、神様と共に生きるようになり、神様の祝福と永遠の命を受けて、神様の御国である天国に入ることを望んでおられます。しかしそのためには、私たちの罪が赦されることがどうしても必要です。

そこで神様は、私たちの罪を赦すために御子イエス様を人として地上に遣わされ、私たちの代わりに十字架で処罰されました。そしてイエス様がキリスト、すなわち私たちを罪と死より救ってくださる真の救い主であることの確かな証拠として、死より三日目によみがえらされました。

このことを事実と信じ、神様に心から信頼するなら、神様は私たちの全ての罪を赦し、永遠の命を与えてくださいます。

-イエス・キリストのみことば-

わたしはよみがえりです。いのちです。
わたしを信じる者は、死んでも生きるのです。
また、生きていてわたしを信じる者は,決して死ぬことがありません。
このことを信じますか。

【新約聖書 ヨハネの福音書 11章25-26節】

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