「苦しみの時の砦」(2022.6.5礼拝ライブ配信)

礼拝説教題『苦しみの時の砦』詩篇9篇

【主題聖句】主は虐げられた者の砦 苦しみのときの砦。 (詩篇9:9)

「砦」とは外敵の攻撃を防ぐための高い場所にある要塞のことです。
標高約800mのエルサレムは三方が谷に囲まれて天然の砦を形造っています。
ダビデはエルサレムの王宮にいる時は安全でしたが、
息子アブシャロムの謀反によって都落ちしたことにより、
敵の攻撃の危険の中に置かれました。
しかしダビデはエルサレムより安全な砦を知っていました。それは主です。

第一に、ダビデは砦なる主に心を尽くして感謝と賛美をささげました。
なぜなら彼は、歴史の中で主が敵に対してなされた偉大な御業を知っていたので、
主が必ず敵を倒してくださると確信していたからです。
モーセも主がエジプトの軍勢を海で滅ぼされた時、主をほめ歌いました(出15:1-2)
主が味方であるなら、誰も私たちに敵対することはできません(ローマ8:31)

第二に、ダビデは苦しい時に砦なる主に拠り頼み、主の御名を呼び求めました。
それは彼が、主は御名を呼び求める者を決してお見捨てにならず、
必ず救い出してくださることを経験し、確信していたからです(詩50:15)
「苦しい時の神頼み」と言いますが、
主を信頼していなければ苦しい時でも主に拠り頼むことはしません。
しかし私たちは主を信頼しています。
それならば苦しい時、悲しい時、辛い時、すぐに主の御名を呼び求めましょう。

第三に、ダビデは砦なる主が将来的にすべての悪者を滅ぼされることを期待しました。
平和な時代、平和な世界には、もはや砦は不要となります。
この世界にはびこる悪はすべて、神を忘れて神に反逆する人間によるものです。
やがて主なる神様はご自分の存在をすべての人に認めさせ、
彼らが愚かで弱い人間にすぎないことを思い知らせます。
そして最終的に彼らは不信仰によって自分で自分の身を滅ぼすことになるのです(2テサロニケ1:8-9)

そのように、私たちが真に頼るべき絶対安全な砦は主なるイエス様です。
苦しい時は何も迷うことなく、砦である主の中に自分の身を置きましょう。