「幸いに至る祝福」(2022.09.11礼拝ライブ配信)
礼拝説教題『幸いに至る祝福』詩篇21篇
【主題聖句】
あなたは 幸いに至る祝福をもって彼を迎え 頭に純金の冠を置かれます。
(詩篇21:3)
20篇は王のためのとりなしの祈りの歌でしたが、21篇は王の救いと勝利を民が神様に感謝する歌です。ここでも王と民の思いと信仰は一つになっています。ですから「王」あるいは「彼」を、「私」または「私たち」と読み替えることができます。この詩篇から私たちが主に信頼することによって得られる救いと勝利が、いかに幸いで祝福に満ちているかを学びましょう。
第一に、私たちは神様の御力を喜び、御救いを楽しむことができます。この詩篇の背景はダビデのアモン人との戦いの勝利であると思われます(2サムエル10:17—18、12:29—30)。この戦いは決して楽な戦いではありませんでした。しかし彼らが神様に信頼したことによって、神様が彼らの祈りを聞かれ、神様の御力によって彼らは大勝利を収めることができたのです。私たちも神様に信頼して祈るなら、神様の御力によって困難から救われ、試練に勝利することができます。それを幾度も経験するならば、救われていることを心から喜び、信仰生涯を大いに楽しむことができるでしょう。
第二に、神様は私たちに永遠のいのちの祝福と栄光を与えて御前で喜び楽しませてくださいます。そうです。私たちの救いの喜びと楽しみは地上よりも、天の御国におけるイエス様の御前での方がはるかに大きいです。その時に、私たちはイエス様の御力によって死ぬことも朽ちることもない完全な栄光の体に変えられ(ピリピ3:21)、イエス様と共に王となって栄光の冠を受けます(1ペテロ5:4)。しかし私たちはその冠をイエス様の御前に投げ出します。なぜなら、私たちを滅びから救うために十字架にかかって死なれ、三日目に復活されて罪と死と悪魔に勝利されたイエス様こそが、すべての尊厳と威光を受けるにふさわしいお方だからです(黙4:10-11)。
このような驚くばかりの幸いな救いの祝福を無代価で与えてくださったイエス様に心から感謝し、その御力と御名をひたすらほめたたえましょう。
三谷 浩司 牧師