『主の御声の力』 (2022.11.27礼拝)
礼拝説教題『主の御声の力』 詩篇29篇
【主題聖句】
主の声は力強く 主の声は威厳がある。(詩篇29:4)
この29篇はダビデが神様の偉大さと力強さを高らかに歌った賛美です。ここから私たちが礼拝において神様の前に取るべき態度を学びましょう。
第一に、神様に栄光をお帰しすることです。「主に帰せよ」と3回も繰り返して強調されています。なぜならすべての被造物は神様の栄光のために造られたからです(イザヤ43:7)。「力ある者の子ら」とは別訳では「神の子ら」ですが、御使いおよび真の神様に拠り頼む信仰者のことでしょう。彼らがどれほど力があろうとも、その力の根源は神様です。それゆえ全被造物は「賛美と誉れと栄光と力」を永遠に神様にお帰しすべきなのです(黙5:13)。
第二に、神様の御声の力を畏れ、御前にへりくだることです。「主の声」は7回も繰り返されていますが、聖書の多くの箇所で「雷」にたとえられています(ヨブ37:5)。ここでは御声が稲妻となって地上に落ち、巨大なレバノン杉をも引き裂き、森林を燃やし、荒野まで揺るがすと言われています。これは神様が圧倒的な御力をもって、地上のあらゆる力と高ぶりを打ち砕かれることの象徴です。イエス様は、その御声の力をもって嵐を静められ(マルコ4:39)、死んだ者を生き返らせました(ヨハネ11:43-44)。そして何より偉大なのは、信じる者に救いを得させる神の力である福音です(ローマ1:16)。
第三に、神様に栄光を帰する時、地上に平和が実現されます。最高位の御使いであったサタンが高慢によって堕落して地に落とされ、人類を罪で誘惑した結果、ノアの時代に地上は暴虐で満ちました(創6:11)。そのため神様は大洪水をもって一度地上をリセットされ、ご自身が永遠の王として天地を治めておられます。そしてご自分に拠り頼む者を罪と滅びから救い出してご自分の民とし、彼らに力を与え、平安をもって祝福されるのです。実にそのために、御子キリストは地上にご降誕されました(ルカ2:13-14)。
私たちは毎週礼拝を通して神様の御声を聞いています。その偉大な力を日々信仰によって体験しつつ、賛美をもって栄光をお帰ししましょう。
三谷 浩司 牧師