『いのちは恩寵の内に』(2022.12.4礼拝)
礼拝説教題『いのちは恩寵の内に』 詩篇30篇
【主題聖句】
まことに 御怒りは束の間 いのちは恩寵のうちにある。 夕暮れには涙が宿っても 朝明けには喜びの叫びがある。(詩篇30:5)
この30篇はダビデが命にかかわるような重い病気から癒されたことに対する感謝の詩篇です。彼はその経験を通して、永遠の死に至る病である「罪」から救い出されたことを覚えて、神様に感謝の賛美をささげています。救われた聖徒である私たちもダビデと共に神様に感謝をささげましょう。
第一に、神様が私たちの魂を癒し、「滅びの穴」から助け出してくださったことを感謝しましょう(詩107:20)。「滅びの穴」とは地獄のことであり、悪魔と悪霊たちのために用意されている永遠の刑罰の場です(2ペテロ2:4)。もしも悪魔と同様に神様に背を向けて、御言葉に逆らい続ける者はみな、やがてそこに落とされることになるります。それを神様の敵である悪魔は喜ぶのです。しかし主を呼び求め、あわれみを請う者は、みな救われます。
第二に、怒るのに遅く、あわれみによって救いを与えてくださる神様の恩寵に感謝しましょう。神様は完全に聖く正しいお方であり、罪を憎まれ、罪を犯した者を怒られます。もし神様が怒るのに早ければ、とっくに地上は火によって滅ぼされていることでしょう(2ペテロ3:7,9)。しかし神様の御怒りは「束の間」であり、むしろ恩寵によって「永遠のいのち」を与えようとしておられ、そのためにイエス様を与えてくださいました(ヨハネ3:16)。
第三に、涙と嘆きを喜びと踊りに変えてくださる神様に感謝しましょう。たとえ人生の夕暮れ時まで「涙と嘆き」が一杯であったとしても、「朝明け」すなわち死後天国で目覚める時には、それらは「喜びと踊り」となるのです。そのことを確信していれば、地上でどんな困難な中にあろうとも平安を抱いて揺るがされることがなく(詩55:22)、堅く信仰に立ち続けられます。
私たちは罪と滅びから救われたことの感謝を決して忘れないようにしましょう。そして救い主であるイエス様の御名を日々賛美し、いつも喜び、絶えず祈り、すべてのことについて感謝しましょう(1テサロニケ5:16-18)。
三谷 浩司 牧師