『新しい歌を主に歌え』(2023.1.8礼拝)
礼拝説教題『新しい歌を主に歌え』 詩篇33篇1-9節
【主題聖句】
新しい歌を主に歌え。喜びの叫びとともに 巧みに弦をかき鳴らせ。(詩篇33:3)
33篇の最後の節と32篇の最初の節がほぼ同じ内容のことから、元々二つの詩篇は続いていたと思われます。ダビデは32篇で罪赦された者がいかに幸いであるかを証言し、33篇では救いを与えてくださった神様を「新しい歌」をもって喜び歌えと命じています。それはどんな歌でしょうか。
第一に、新しく造られた者が歌う歌です(2コリント5:17)。神様を知らない罪人の口は汚れており、聖なる神様を真実に賛美することはできません。しかし天地万物を御言葉によって創造された神様は、イエス・キリストを救い主と信じた人を新しく造り変えられて、神様のすばらしさに感動し、神様を心から喜び、霊と真実をもって賛美できる者としてくださるのです。
第二に、日々新しい恵みを覚えて感謝する歌です(哀3:22-23a)。神様はご自分を信じる人の地上の人生を恵みで満ちたものとしてくださいます。神様の恵みによらなければ、私たちは一秒たりとも地上で生きられません。その恵みを一つ一つ数えるなら、主を賛美せずにはいられないでしょう。
第三に、日々新たにされて新鮮な喜びをもって歌う歌です(2コリント4:16)。信仰生活を長く続けるとマンネリ化して喜びが薄くなることがあります。しかし神様は私たちの「内なる人」つまり新生した霊的な人格を日々リフレッシュさせてくださいます。ただしそのためには霊的な食事をきちんと摂ること、すなわち神様の御言葉を読み、黙想して祈ることが必要です。そうすれば新しい活ける力が湧き出でて、主を賛美することができます。 「新しい歌」は時代や地域や状況に即して作られますが、新しく作られた歌だけとは限りません。たとえ古典であったとしても、キリストを信じて新しく造られた人が、新しい恵みを覚えて、新鮮な喜びをもって歌うなら、それは新しい歌となるのです。新しい歌を日々主に向かって歌いましょう。
三谷 浩司 牧師