『主の恵みを味わい見る』(2023.1.22礼拝)
礼拝説教題『主の恵みを味わい見る』 詩篇34篇1-10節
【主題聖句】
味わい 見つめよ。 主がいつくしみ深い方であることを。
幸いなことよ 主に身を避ける人は。(詩篇34:8)
プロの料理人は味覚と同じくらい視覚も大切にします。美味しい料理は「目で見て、舌で味わい、心で楽しむ」ものです。聖書の御言葉も同じです。
第一に、御言葉を見つめることです。聖書はパッと見では理解できず、何の感動も得られないでしょう。じっくり読んで、わからない言葉などがあれば注解書を用いたり、牧師に聞いたりしたら良いと思います。さらに通読が大切です。聖書は埋蔵金のようなもので、すばらしい恵みの約束があちこちに隠されています。それを自分のものにするには根気よく読まなければなりませんが、それを見つけた時の喜びは大きいです(詩119:162)。
第二に、御言葉を味わうことです。それは御言葉で約束されている恵みを体験することです(1ペテロ2:3)。信仰は見つめるだけでは「絵に描いた餅」に過ぎません。それを実体験した時に、初めて喜びと感謝に満たされます。ダビデはサウルに追われてペリシテ人の地に逃げ込みましたが、そこでも危険が待ち受けており、恐れた彼はとっさに気がふれたふりをしました。もし神様の守りがなければ、嘘がばれて殺されていたにちがいありません(1サムエル21章)。彼は困窮した時も多かったですが、折々に必要が満たされました。幾度も困難を経験し、その都度神様によって救い出された経験が積み重なって、約束が真実であることの確信に至るのです(2コリント1:10)。
第三に、御言葉を楽しむことです。御言葉の約束が真実であり必ずなると確信したなら、聖書を読んで約束を見つけ出すことは楽しみとなります(エレミヤ15:16)。またその約束が成就するのを喜んで心待ちにするでしょう。たとえ現状は困難であろうとも、神様が必ずそこから救い出して祝福してくださるとの御言葉の約束により平安を得て、いつも喜び、あらゆる時に神様をほめたたえるようになる、それを継続できる信仰生活は幸いです。
三谷 浩司 牧師