『先のものに勝る栄光』(2023.12.31礼拝)

礼拝説教題『先のものに勝る栄光』 ハガイ書2章1-9節

【主題聖句】
この宮のこれから後の栄光は、先のものにまさる。──万軍の主は言われる──この場所にわたしは平和を与える。──万軍の主のことば。(ハガイ2:9)

今年の平塚教会の歩みは「リフォームに始まり、リフォームに終わる」といった感じでした。教会独立20年目にして新会堂が与えられたことは、本当に大きな恵みです。しかし教勢を見てみると、独立当初からそれほど増えていないのが現実です。でも過去を振り返って嘆くのは不信仰です。ひたすら前に向かって進むのが信仰であり、神様の御心です(ピリピ3:13)。

バビロン捕囚から帰還したユダヤ人たちは、破壊されたエルサレム神殿の再建工事に取りかかりました。そして礎が完成した時、以前ソロモンが建設した荘厳な神殿を見たことのある老人たちは、喜ぶことなくかえってそのみすぼらしさに大いに嘆いたのでした(エズラ3:12)。

そんな状況の中で、神様は指導者である総督ゼルバベルと大祭司ヨシュア並びにすべての民を御言葉によって励まされました。今彼らの目の前にある神殿は、確かにソロモンの神殿と比べると見劣りするかもしれませんが、ソロモン以降に以前の神殿では正しい礼拝がささげられなくなり、神様の栄光が去ってしまったのです。しかし今の神殿において神様の律法に従った正しい礼拝がささげられることにより、ソロモンの神殿に勝る大いなる栄光で満たしてくださるというのです。何よりもエルサレムに「平和」を与えてくださり、周囲の外敵から守られ、豊かに繁栄させてくださることを約束されました。その約束はイエス様がご降誕されたことで完全に成就しました(ルカ2:14)。

私たちもこの新しい会堂において、先のものに勝る栄光と豊かな平安を神様が与えてくださることを信じましょう。そして神様の喜ばれる礼拝をおささげし、教会の霊的再建(リバイバル)の仕事に取りかかりましょう。全能の神様が共にいてくださるのですから、その仕事は必ず成功します。

三谷浩司 牧師