『すばらしき神の都』(2024.9.1礼拝)
礼拝説教題『すばらしき神の都』詩篇87篇
【主題聖句】
神の都よ あなたについて 誉れあることが語られている。(詩篇87:3)
聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会
この87篇では神の都であるシオンすなわちエルサレムが擬人化され、そのすばらしさについて賛美されています。それは物質的な栄華によるすばらしさではなく(マタイ6:29)、霊的な神様の栄光によるすばらしさです。
第一に、そこには人種や民族の区別なくキリストを信じる者は誰でも入ることができます(ローマ10:12)。もはや地上の国籍は関係なく、誰もが天に国籍を持つ者となります(ピリピ3:20)。イスラエルの敵であり奴隷として苦しめた異教徒のラハブ(=エジプト)やバビロンも改宗してそこに入るということは、完全な自由と平等と平和が実現するということです。
第二に、そこでは誰もが新しく生まれ、新しい人生を歩むことができます。人は新しく生まれなければ、神の都に入ることはできません(ヨハネ3:3)。しかし誰でもキリストにあるなら、その人は新しく造られ、古い悪いものは過ぎ去って、人生のすべてが新しくされるのです(2コリント5:17)。それがキリストを基とし、聖書を信仰生活の土台として生きる人生です。
第三に、そこには尽きることのない「いのちの泉」があります。その泉とは、私たちの罪のために死なれ、三日目に復活されたイエス・キリストご自身です(ヨハネ4:14)。イエス様から湧き出る永遠のいのちの水は、信じ求める者なら誰でも、ただで飲むことができます(黙21:6)。それを飲むならば、キリストにある平安と喜びで心が満たされ、渇きが癒されます。
完全な神の都は天の御国にあります(ヘブル11:16)。しかし神様は地上の教会においても、不完全ながら神の都としての栄光を現わしてくださいます。なぜなら教会はキリストのからだであり、全てのものを全てのもので満たす方が満ちておられる所だからです(エペソ1:23)。そして私たち一人ひとりがそのからだの部分なのです(1コリント12:27)。地上の神の都である教会につながり、共に堅く建てられ、神様の栄光を現わしましょう。
三谷浩司 牧師