『恵みと真実の契約』(2024.9.22礼拝)
礼拝説教題『恵みと真実の契約』詩篇89篇19-37節
【主題聖句】
わたしの恵みを 彼のために永遠に保つ。わたしの契約は 彼にとって確かなものである。(詩篇89:28)
聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会
この世の中には不公平な契約や偽りの契約が蔓延しています。それは常に自分の利益を優先しようとする人間の自己中心の罪によるものです。しかし神様が私たちと結んでくださる契約は、それらとは全く違います。
第一に、「恵み」による契約です。恵みとは受ける側に資格が全くないにもかかわらず、与える側の一方的なあわれみにより利益(救い)を得られることです。ダビデはバテ・シェバとの姦淫とウリヤの殺害という罪を犯したにもかかわらず、神様の恵みにより契約が永遠に保たれました(4)。私たちも神様に対する背きの罪のために永遠の滅びの刑罰を受ける立場なのに、神様の恵みにより、イエス・キリストの十字架の死と復活による罪の贖いを通して無代価で救われると約束されています(ローマ3:23-24)。それはイエス様がご自分のいのちを捨てて私たちの罪の代価を全部払ってくださったからです(マルコ10:45)。それゆえ私たちはイエス様を信じるだけで、すべての罪を赦されて滅びを免れ、永遠のいのちを与えられて神の子どもとされるのです(ヨハネ3:16)。何という驚くべき恵みでしょうか。
第二に、「真実」な契約です。自分の血で拇印を押すことで絶対に契約を破らないことを証する「血判状」というものがあります。旧約律法でもいけにえの血が流されることで罪が赦されると定められました(ヘブル9:22)。神様は完全に真実な方ですから契約を必ず果たされます(申32:4)。それで神様はご自分の独り子を人間イエスとして世に遣わされ、すべての人の罪を背負わせて呪われた者として十字架で処刑することで、イエスをキリストと信じる者を救うと定められたのです。その契約が真実である確固たる証明こそ、イエス様が十字架で流された血です(マタイ26:28)。
神様は御子のいのちをかけて、私たちと「恵みと真実の契約」を結んでくださいました。この契約を信じ受け入れ、感謝し、喜びとしましょう。
三谷浩司 牧師