『人の子らよ、帰れ』(2024.10.6礼拝)
礼拝説教題『人の子らよ、帰れ』詩篇90篇
【主題聖句】
あなたは人をちりに帰らせます。 「人の子らよ 帰れ」と言われます。(詩篇90:3)
聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会
この90篇は「神の人モーセ」の作とされています。背景にはエジプト脱出から約束の地に入るまでの40年間の荒野の旅があると思われます。ここには創造主なる神の偉大さと永遠性に比した人間の脆さと人生の儚さが歌われています。その儚い人生を幸いに生きる知恵を学びましょう。
第一に、私たちの真の住まいである神様のもとに帰ることです。創世記には天地創造と最初に造られた人間の姿が描かれています。人は神様が備えられたエデンの園において神様とともに永遠に生きるはずでした。しかし人が神様の御言葉に背いて罪を犯したために、人は肉体が死んでちりに帰るものとなってしまいました(創2:7,3:19)。それだけでなく、神様のいのちから遠く離れた人間は霊的に死んでおり、心が悪に傾いて神様の祝福を失い、労苦とわざわいの人生を送り、やがて神様の激しい御怒りによって永遠の滅びの刑罰を受ける定めにあります(2テサロニケ1:9)。
だから神様は「人の子らよ、帰れ」と呼び掛けておられるのです。でも私たち罪人には神様のもとに帰る力はありません。それで神様が恵みによって帰る道を備えてくださいました。それがイエス・キリストの十字架です(ヨハネ14:6)。その道以外では人は神様のもとに帰ることはできません。そしてその道は最終的に、「天にある永遠の住まい」につながっています。
第二に、自分の日々を正しく数えることです。人生がいつ終わるか、またキリストがいつ再臨されるかは誰にも分かりません。神様にとって千年は一日のようです(2ペテロ3:8)。その日が来る前に、人はキリストを信じて神様のもとに帰らなければなりません。もう少ししてから…では遅すぎるかもしれませんから、今すぐキリストを信じて神様のもとに帰りましょう。そうすれば、もはや何の心配もありません。地上のすべての日々を神様と共に歩み、恵みで満ち足りて喜び歌い、楽しめるのです。
三谷浩司 牧師