『永遠に堅く立つ御座』(2024.10.27礼拝)

礼拝説教題『永遠に堅く立つ御座』詩篇93篇

【主題聖句】

あなたの御座は いにしえから堅く立ち あなたは とこしえからおられます。(詩篇93:2)

聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会

93篇は短い詩篇ですが、ほぼすべての節で言葉が繰り返されているのが特徴です。音楽的には「リフレイン」と呼ばれる強調法になりますが、それは神様がどういう方であるかを記憶と心にしっかり留めるためです。
第一に、神様こそ「全世界の王」です。神様は永遠の昔から存在され、永遠に生きられる方であり、未来永劫「王の王」として全地を統べ治められます(詩66:7)。なぜなら神様は御言葉の権威と栄光によって天地万物を創造され、揺るがないように堅く保たれているからです(コロサイ1:16-17)。天体観測によると50年間で15万個の光源(太陽に相当)の内100個が消滅したそうです。しかし神様のお許しなしには雀の一羽さえ地上に落ちることはありません(マタイ10:29)。まして神様に愛されている私たちクリスチャンは、いかなる場合でも決して揺るがされないように堅く守られており(使2:25)、御心でなければ髪の毛一本も失われることはないのです。
第二に、神様は地上の何ものにも勝って力強い方です。ここでは川の大水の轟音が繰り返し強調されています。確かに大雨で河川が増水し、堤防が決壊して車や家が流される場面を見ると脅威と恐怖を感じます。しかしイエス様はおことば一つで瞬時に嵐を静めることがおできになります(マルコ4:39)。またこの大水はアッシリアやエジプトという強い敵国を象徴しています(エレミヤ46:8)。しかし神様は一晩でアッシリア軍を壊滅させられました(2列19:35)。そのような方が私たちの味方であれば、どれほど大きな人生の荒波が襲って来ても恐れる必要はありません(ローマ8:31)。そして神様の証、すなわち御言葉の約束は絶対確実です。この地上のすべてのものは移ろい朽ちていきますが、神様と神様の御言葉は永遠に堅く立ち、決して変わることがないからです(ヘブル13:8、1ペテロ1:24-25)。

三谷浩司 牧師