『偶像に仕える者は恥を見る』(2024.12.1礼拝)
礼拝説教題『偶像に仕える者は恥を見る』詩篇97篇
【主題聖句】
すべて偶像に仕える者 偽りの神々を誇る者は恥を見る。すべての神々よ 主にひれ伏せ。(詩篇97:7)
聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会
罪に満ちたこの世では、悪者が幅を利かせて「正直者が馬鹿を見る」と言われます。また「神も仏もない」と言う人もいます。しかしいつの時代であっても、神様は王として地上のすべてを統べ治めておられるのです。
第一に、王なる神様は悪者たちをご自分の義によってさばかれます。聖書における悪者とは、唯一まことの神様を信じないで、偽りの神々である偶像を信じ、それに仕える人です。十戒では、人は偶像を造ってはならず、それらを拝んでも仕えてもならないと厳しく禁じられています(出20:4-5)。なぜなら偶像は、目で見ることも耳で聞くことも口で話すことも自分で立って歩くこともできないからです。そんな何の役にも立たない偶像を慕い、偶像に仕える者はただ恥を見るだけです(イザヤ44:9)。
世の終わりの時、神様は悪者をさばくために大きな災いを地上にもたらされますが、彼らは罪を悔い改めずに偶像を拝み続けます(黙9:20)。そしてすべての悪者たちは悪魔と手を組んで神様に敵対します。しかし最終的に彼らは悪魔と共に火によって滅ぼし尽くされるのです(黙20:10)。
第二に、王なる神様は正しい人たちのたましいを守られ、悪者たちの手から彼らを救い出されます。聖書における正しい人とは、神様を信じ愛する者、主にある敬虔な者、心の直ぐな人です。ただし、そのような人たちは地上において悪者たちから迫害を受けます(2テモテ3:12)。しかしたとえ迫害を受けても、やがて神様の天の御国の永遠の栄光の中に入れられます(マタイ5:10)。また神様は、みことばの光を正しい人の心に蒔いて照らしてくださいます。それによって、いつも主にあって喜び(ピリピ4:4)、すべてのことに感謝し(1テサロニケ5:18)、あらゆる形の悪から離れて(1テサロニケ5:22)、敬虔に生活するように(テトス2:12)、と命じておられます。
私たちは正しい人と悪者との違いを見なければなりません(マラキ3:18)。
三谷浩司 牧師