『勝利の賛歌』(2024.12.8礼拝)
礼拝説教題『勝利の賛歌』詩篇98篇
【主題聖句】
新しい歌を主に歌え。 主は 奇しいみわざを行われた。 主の右の御手 聖なる御腕が 主に勝利をもたらしたのだ。(詩篇98:1)
聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会
詩篇の中で表題が「賛歌」だけなのは98篇のみです。この詩篇は主を賛美する理由と、いかに賛美するべきかがストレートに歌われています。
私たちが主を賛美する理由は、主が力強い御手をもって奇蹟の御業を行われ、救いと勝利をもたらされたからです。それはイスラエル民族にとっては、何よりも出エジプトの出来事です(出15:11-12)。エジプトの奴隷状態からの解放と荒野の放浪の旅の守り、そして約束の地への入植、そのすべてが主の恵みと真実によるものです。次に第二の出エジプトと言われるバビロン捕囚からの解放です(イザヤ59:16)。それらはどちらも、イスラエルに対する主の恵みと真実を全世界に知らしめすためでした。
私たちクリスチャンにとっては、それは何と言ってもイエス・キリストの十字架の贖いの御業の恵みのゆえです(エペソ1:7)。イエス様は神の御子でありながら処女降誕によって罪のない人間としてこの地上に来られ、私たちのすべての罪を代わりに背負われて十字架にかかって死なれた後、三日目に死に勝利して復活されました。その驚くべき奇蹟の御業により、私たちはすべての罪を赦されて、永遠の滅びから救い出されたのです。またイエス様は私たちに永遠のいのちを与えて神の子どもとされ、助け主なる聖霊を与えてくださり、地上の生涯を共に歩まれて守り導かれ、やがて天の御国に迎え入れてくださるのです。何と幸いなことでしょう。
それほどまで素晴らしい救いを与えてくださった主に対し、私たちが主の御前に進み出て、大声で喜び叫び、全身全霊をもって賛美するのは当然のことです。イエス様は再び地上に来られます。その時イエス様は、王として義と公正をもって世界をさばかれます。それゆえ私たちはその日が来るまで、全世界の人々に福音を宣べ伝え続けるのです(マタイ24:14)。
三谷浩司 牧師