『創造の御業のすばらしさ②』(2025.2.23礼拝)
礼拝説教題『創造の御業のすばらしさ②』詩篇104篇13-24節
【主題聖句】
主よ あなたのみわざはなんと多いことでしょう。あなたは知恵をもってそれらをみな造られました。地は あなたのもので満ちています。(詩篇104:24)
聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会
詩篇104篇は、全知全能なる神様の創造の御業のすばらしさを賛美したものです。中盤ではすべての被造物が有機的につながっており、地上に生きる人間や動物の役に立っていることが情景描写的に歌われています。
神様は第三日に陸地を創造し、植物を生じさせられました(創1:9-13)。その植物の結ぶ実が人間や動物の食物となります。神様は植物がいつまでも無くならないために「種」ができるようにし、その種を風や鳥が遠くまで運んで全地に増え広がるようにされたのです。また山々に注がれた雨水も川を流れて、そのほとりに植えられた木々を潤し豊かに実を結ぶようにされました(エレミヤ17:8)。まさに完璧な自然オートメーションです。
神様は次の第四日に太陽と月と星を創造されました(創1:14-19)。季節があるのは、地球が地軸の傾いた状態で自転しながら太陽の周りを公転しているからです。月は地球の約1/4という異例の大きさですが、引力で地球と引き合うことで潮の満ち引きを生じさせ気候を安定させています。またその引力が地球の自転速度を24時間に保ち、人間や動物が活動するための昼と眠るための夜をちょうど良い長さで分けてくれているのです。
そのように神様の造られたものはすべて関連性があり、どれかが一つ欠けても地上に人間や動物は生息することはできません。神様の創造の御業は何と緻密で完全なのでしょうか。本当に恐ろしいほどの知恵です。あらゆる生き物や人間のからだの構造も同様です。ある人は「人間の体は小さな宇宙である」と言いました。人間のすべての血管をつなげると何と10万㎞になるそうです。それは実に地球を2周半もする長さなのです。
神様はこれらをみな人間のために造られました。私たちはそれほどに神様の目に高価で尊い存在であり、神様の愛の対象なのです(イザヤ43:4)。
三谷浩司 牧師