『聖なる御名に感謝せよ』(2025.4.27礼拝)
礼拝説教題『聖なる御名に感謝せよ』詩篇106篇32-48節
【主題聖句】
主は彼らのためにご自分の契約を思い起こし 豊かな恵みにしたがって 彼らをあわれまれた。 (詩篇106:45)
聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会
106篇の最後の部分では、ひたすら罪を繰り返し犯し続けるイスラエルに対する神様の限りない忍耐とあわれみと恵みが思い起こされています。
モーセは地上の誰にも勝って柔和な人物でしたが(民12:3)、彼でさえイスラエルの民の反逆には堪忍袋の緒が切れて、怒りに任せて岩を二度も打った結果、約束の地に入れないという大きな災いを被ったのでした(民20:10-12)。しかし神様はそんな罪深い民さえも忍耐してあわれみ、豊かな恵みを施されて約束の地に導き入れられました。しかしそこでも民は神様の御言葉に逆らい、実に忌まわしい偶像礼拝の罪を犯しました。
それで神様はご自分の民を怒り、忌み嫌われて敵の手に渡されました。しかし彼らが神様に叫び求めると、幾たびとなく彼らを敵の手から救い出されたのです(士2:18)。しかし彼らはすぐに元に戻り、ますます堕落していきました。そのため最終的に彼らは捕囚の憂き目に遭ったのです。
しかし神様は彼らを滅ぼし尽くすことはなさいませんでした(エレミヤ30:11)。そして彼らを捕囚から解放し、約束の地に戻されたのでした。国が滅ぼされながら、二度も復興した国はイスラエルの他にありません。それほどまで神様はイスラエルを愛し、恵みの契約を果たされたのです。
私たちクリスチャンもイスラエルの民と同様、いやそれ以上の豊かな恵みとあわれみを受けています。イエス様は私たちが何度罪を犯しても、悔い改めるならば無限に赦してくださいます(マタイ18:22)。また私たちを決して見捨てず、見放さず、いつも共にいてくださいます(ヘブル13:5)。そして御国の相続の保証として聖霊を与えてくださいました(エペソ1:14)。これは旧約の神の民であるイスラエルには与えられなかった恵みです。だからイスラエル以上に聖なる御名に感謝し、主をほめたたえましょう。
三谷浩司 牧師