『御言葉を心に蓄えよ』(2025.9.14礼拝)
礼拝説教題『御言葉を心に蓄えよ』 詩篇119篇9-16節
【主題聖句】
私はあなたのみことばを心に蓄えます。 あなたの前に罪ある者とならないために。(詩篇119:11)
聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会
9-16節は「ℶ(ベース)」から始まります。最初の単語は「どのようにして(㋬バメー)」です。どうしたら自分の生活をきよく保てるか、神様に罪を犯さないでいられるか、それが特に「若い人」に向けて語られています。若者は経験が浅くエネルギッシュである分、世の誘惑も大きいからです。
第一に、主の御言葉の通りに道を守ることです。主は御言葉を通して私たちに進むべき正しい道を教えてくださいます(イザヤ30:21)。私たちが道を踏み外したり、道から迷い出たりするのは、御言葉を無視したり、聞いても目や心をそらすのが原因です。それゆえ心を尽くして御言葉を常に求め続けて、右にも左にもそれないようにしましょう(ヨシュア1:7)。
第二に、主の御言葉を心に蓄えることです。何か問題が起こってからあわてて御言葉を探しても間に合いません。「転ばぬ先の杖」ならぬ「転ばぬ先の御言葉」が大切です。そのためには暗唱聖句が有益です(箴7:1-3)。一週間に一つずつ覚えれば1年間で52個、10年間で520個覚えられます。それだけ覚えれば、きっと大抵の状況に対応できますし、また他の人が問題を抱えた時にも御言葉を語って守り支えることができるでしょう。若い記憶力の豊かな時こそ、御言葉をどんどん覚えて欲しいと思います。
第三に、主の御言葉をどんな宝よりも楽しみ、喜びとすることです。この世は若い人の心を魅了するもので溢れています(1ヨハネ2:16)。しかしそれらよりもはるかに尊い御言葉の価値を認めて(詩19:7-11)、御言葉に思いを潜め、聞き従うことを楽しみ喜ぶことができるなら実に幸いです。
そのような人は御言葉を心に豊かに住まわせて決して忘れることなく、互いに教え合い、忠告し合い、感謝をもって心から主を賛美することができます(コロサイ3:16)。そうして世の誘惑に打ち勝つことができるのです。
三谷浩司 牧師