『地上では旅人』(2025.9.21礼拝)

礼拝説教題『御言葉を心に蓄えよ』 詩篇119篇9-16節

【主題聖句】

私は地では旅人です。 あなたの仰せを私に隠さないでください。(詩篇119:19)

聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会

 

 第三段落は「ג (ギメル)」から始まります。キリストを信じて救われた者、クリスチャンの国籍は天にあります(ピリピ3:20)。それゆえ私たちは地上では「旅人」また「寄留者」なのです(ヘブル11:13)。ならば私たちが信仰者として人生の旅路を完走するために必要なことは何でしょうか(2テモテ4:7)。
 第一に、霊的な目を開いてもらうことです。地上は罪によって暗闇になっています(イザヤ59:9)。暗闇の中を手探りで歩くのは非常に危険です。ですから私たちは聖霊によって霊的な目を開いてもらい、御言葉に目を留め、それを正しく理解し、安全で確実な人生の旅路をたどりましょう。
 第二に、自分が弱くて迷いやすい旅人であることを自覚して、神様に同伴してもらうことです(詩39:12)。初めて外国を旅行する時には多くのトラブルに遭遇することが予想されるので、ツアーガイドが必須です。この世は「生き馬の目を抜く」ような所だと言われます。強奪者、詐欺者、裏切者、敵対者があふれています。そして何よりも悪魔が腹をすかせた獅子のように私たちを食い尽くそうと探し回っているのです(1ペテロ5:8)。どうして一人でそんな危険な旅路を歩めるでしょうか。絶対に無理です。
 第三に、御言葉を自分の助言者とすることです。旅行を計画する時、また旅行中に旅行経験が豊かな人のアドバイスをもらったり、インターネットで情報を調べることは有益です。私たちの人生の旅路で最も信頼できる最高の助言者は全知全能の神様に他なりません(詩32:8)。そして神様は御言葉を通して地上の旅人、寄留者である私たちに最適な助言をしてくださいます(1ペテロ2:11)。大事なのは助言を無視しないことです。
 私たち信仰者の人生の旅路の終着点は天国であり、そこでイエス様が「義の栄冠」を用意して待っておられます(2テモテ4:8)。日々御言葉を頼りとして、神様に助けを祈り求めながら、信仰の旅路を走り抜きましょう。

三谷浩司 牧師