『神の聖定』(2025.12.7礼拝)

礼拝説教題『神の聖定』 詩篇119篇89-96節

【主題聖句】

主よ あなたのみことばは とこしえから 天において定まっています。(詩篇119:89)

聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会

 

 第12段落は「ל(ラメド)」で始まります。89節の最初の単語は「レオーラーム(とこしえに)」です。神様の御言葉の約束は永遠の昔から天において定まっているご計画であり、これを神学用語で「神の聖定」と言います。それが私たちの救いと人生にどのような意味を持つかを学びましょう。
 第一に、神の聖定は永遠に不変であり救いの保証です。神様は私たちクリスチャンを「世界の基が据えられる前」からキリストにあって救いに選んでおられました(エペソ1:4)。したがって死を始めとするいかなる強力な敵も私たちを神の愛から引き離すことはできませんし(ローマ8:38-39)、私たちは決して救いを失いません。それが揺るがない平安の根拠です。
 第二に、神の聖定は神様の主権性によるもので人生を確実に導きます。御言葉の真実が代々に至るように、神様のご計画は時間・空間を超越して完全です。そしてこの世界に起こる出来事はすべて偶然ではなく、神様の聖なる主権的な意思に基づいています。自然界の法則から歴史の流れ、そして私たち一人ひとりの行動に至るまで、神様が万物を支配し、保持し、導いておられ、神様の許しなくしては何事も起こり得ません。それゆえ「神を愛する人たち、すなわち、神のご計画によって召された人たちのためには、すべてのことがともに働いて益となる」のです(ローマ8:28)。
 第三に、神の聖定はすべてのことの時を定め、御言葉への従順を求めます。私たちが生まれるのも、死ぬのも、その他の人生におけるありとあらゆる事柄のすべてに神様が定めた最善の時があります(伝3:1)。それゆえ私たちは、自分の知識や力に頼るのではなく、何をするにも神様に祈り、自分のわざを主にゆだねることが大切です。そうすれば、私たちの計画は堅く立ちます(箴16:3)。困難の中でも、時が来れば必ず救い出されるという確かな約束を握りしめ、御言葉に従順に歩み続けましょう。

三谷浩司 牧師