『救い主のもとに行こう!』(2025.12.21礼拝)

礼拝説教題『救い主のもとに行こう!』 ルカの福音書2章8-20節

【主題聖句】

「さあ、ベツレヘムまで行って、主が私たちに知らせてくださった この出来事を見届けて来よう。」(ルカ2:15)

聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会

 

 自分にとって興味深いイベントがあると行ってみたいと思いますよね。それは行かなければ決して味わえない喜びや感動があるからでしょう。クリスマスもそうです。多くの人が意味も良く知らず、何となく楽しいだけのクリスマスを過ごしており、本当の喜びも感動も得ていません。
 イエス様がお生まれになられた当日の状況を詳細に記録しているのは、ルカの福音書だけです。それはイエス様にお会いした羊飼いたちの証言によるものです。それを伝え聞いたルカが見事な情景描写をしてくれたので、私たちは最初のクリスマスを感動的に知ることができるのです。
 御使いの語った「喜びの知らせ」を信じた羊飼いたちは、ベツレヘムに行って飼葉桶に寝ておられる生まれたばかりの救い主イエス様にお会いすることができました。もし彼らが信じなかったら、また信じても行かなかったら、マリアもヨセフもその他の誰も「喜びの知らせ」を聞くことがなく、天の軍勢の素晴らしい賛美も知ることはできなかったかもしれません。しかし社会的に低い身分である彼らだからこそ、信じることができました。そして彼らは羊の群れの夜番をしていましたが、救い主に会えるという喜びから羊を置き去りにするリスクを覚悟で行ったのです。
 「喜びの知らせ(=福音)」には、それだけ大きな価値と魅力があります。神の御子なるイエス・キリストが罪人を救うために人となられてこの世に来られたこと、そして全人類の罪を贖うために罪人の代わりに十字架で死なれ、葬られ、三日目に復活されたこと、これは驚くべき奇蹟です。
 この福音を聞き、感動してイエス様を信じる者は誰でも罪を赦されて救われます。それゆえイエス様はご自分の元に来るようにすべての人を招いておられるのです(マタイ11:28)。さあ、救い主の元に行きましょう!

三谷浩司 牧師