『御言葉は私の道の光』(2025.12.28礼拝)
礼拝説教題『御言葉は私の道の光』 詩篇119篇105-112節
【主題聖句】
「あなたのみことばは 私の足のともしび 私の道の光です。(詩篇119:105)
聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会
第14段落は「נ(ヌン)」で始まります。105節冒頭の単語は「ネール(ともしび)」で、この段落の中心的な言葉と言えます。もし停電して真っ暗になった時、最初に探すのは「ともしび」であり、それがあると安心します。
私たちの人生も同じです。大きな試練に遭って「お先真っ暗」な状況の中でも、一歩先を照らす「ともしび」があるなら希望を持ち続けることができます。そしてその「ともしび」こそが聖書の御言葉です(2ペテロ1:19)。
神様は全知全能な方であり、私たちの人生のすべてをご存じです(詩139:2-3)。そして神様は、東方の博士たちが不思議な星の光に導かれてイエス様にお会いできたように(マタイ2:9)、先の分からない私たちの人生の道を御言葉の光によって照らし、最善へと守り導いてくださるのです。
何よりも「神のことば」であられる御子イエス様ご自身が人となられて、「すべての人を照らすまことの光」として地上に来てくださいました(ヨハネ1:9)。それがクリスマスです。そして世の光であるイエス様に従う者は、「決して闇の中を歩むことがなく、いのちの光を持つ」のです(ヨハネ8:12)。
この詩篇の作者も、悪者たちの設けた罠によって信仰の歩みを危うくされ、ひどく苦しみ悩んでいる状態にありました。そのような中で彼は御言葉だけを頼りにし、御言葉を唯一の「足のともしび」「道の光」として命がけで御言葉に従い続けたのです。109節は直訳では「私のいのちは、いつも私の手のうちにあります」となっていますので、彼は自分の意志で主に命を委ね、御心ならばいつでも主にささげる覚悟でいたのでしょう。
カルヴァンが好んだ紋章に、盾の中に手の上にハートを載せた図柄があり、その周囲には「私の心をあなたにささげます。主よ、即座に、まごころから」と記されています。私たちもそのような信仰者でいましょう。
三谷浩司 牧師
