『主だけがいと高き方』(2024.8.4礼拝)

礼拝説教題『主だけがいと高き方』詩篇83篇

【主題聖句】

こうして彼らが知りますように。 その名が主であるあなただけが 全地の上におられる いと高き方であることを。(詩篇83:18)

聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会

「いと高き方」は英語訳では「The most High」です。全地のあらゆる存在の上に立つ絶対的至高者、比類なき偉大な方、それが天地万物の創造主なる神様です。このお方だけが唯一まことの神であられ、それ以外の神々と呼ばれるものは実際には存在しない偶像にすぎません(1コリント8:4)。
その神様がご自分の民として選ばれたのがイスラエルですが、神様はあえてイスラエルの国の周囲に敵の国々を置かれました。それは神様が「いと高き方」であることを、イスラエルのみならず周辺諸国のすべての国民が知るためでした。神様はイスラエルを憎む者はご自分を憎む者、ご自分の敵とみなされます(ゼカリヤ2:8-9)。そして士師の時代になされたように(士4:7)、神様は敵である周辺諸国をことごとく滅ぼされるのです。
現在の中東情勢はこれに似ていますが、ユダヤ人はまことの神であるイエス様を信じていないため神様の守りを受けることができず、世的な軍事力で自国を保っています。これは本来の姿ではありません。やがて世の終わりにエルサレムが敵軍に囲まれる時、彼らは真に回心します。
新約時代の霊的イスラエルである教会は、悪魔を初めとするあらゆる悪しき勢力に取り囲まれていると言っても過言ではありません。しかしすでにイエス様がその十字架の死と復活によって、最大の敵である死と悪魔に勝利されています(ヨハネ16:33)。ですから「よみの門」も教会に打ち勝てません(マタイ16:18)。そしてイエス様は地上の教会を守られて、世の終わりにイエス様が再び来られる時に天に引き上げられます(1ペテロ1:5)。
そのような「いと高き方」が、いつも私たちと共にいてくださるので、私たちはこの地上の何者をも恐れる必要はないのです(1ヨハネ4:4)。だから私たちは敵をも愛し、「いと高き主」を知るように祈りましょう(マタイ5:44)。

三谷浩司 牧師