『御救いの良い知らせを告げよ』(2024.11.24礼拝)

礼拝説教題『御救いの良い知らせを告げよ』詩篇96篇

【主題聖句】

主に歌え。御名をほめたたえよ。 日から日へと 御救いの良い知らせを告げよ。(詩篇96:2)

聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会

伝道集会においては、神の御言葉の奉仕を除けば、音楽がそのささげるべきものの中で最も有力なものである」と、かつて神学校で学びました。確かに説教には耳を傾けない人でも、賛美には耳を傾ける人は多いです。この詩篇を見ても、賛美は福音宣教の重要な働きであることは明白です。
第一に、賛美とは「新しい歌」です。それはイエス様を信じて救われて新生した者による歌であり(2コリント5:17)、古い罪の生活から救われた喜びを証するものです。また賛美の対象は神様であって、第一義的には人に聞かせる歌ではありません。そして歌うのは全被造物、動物だけでなく山も川も木々も風もです。それも毎日、いつでもどこででも歌うのです。 
第二に、賛美の内容は「御救いの良い知らせ」です。それは何よりも、イエス・キリストによる罪と滅びからの救いの福音です。それには創造主なる神様の偉大さと栄光、キリストの再臨と神様の正義のさばきも含まれます。賛美の目的は福音を知らず空しい偶像を拝んで滅びに向かっている魂に宣教することであり、その範囲は全世界・全民族です(マルコ16:15)。
第三に、賛美は神様へのささげものです(ヘブル13:15)。ですから最良のものをささげなければなりません。そのためには「聖なる装い」すなわち心の中の隠れた人柄である(1ペテロ3:4)、「愛、喜び、平安、寛容、親切、善意、誠実、柔和、自制」といった御霊の実を身に着けて歌うべきです。なぜなら、私たちの心の中にあるものが外に出てくるからです(マルコ7:21)。
第四に、賛美は福音宣教の強力な武器となります。パウロとシラスは牢獄の中で主を賛美し(使16:25)、それによってほかの囚人たちと看守とその家族を救いに導くことができました。米国の代表的な大衆伝道者のムーディーの業績も賛美歌手のサンキーの協力があったからこそでした。
私たちも賛美を積極的に用いて主を証し、また大いに伝道しましょう。

三谷浩司 牧師