『主に感謝し、賛美し、喜べ』(2024.12.29礼拝)
礼拝説教題『主に感謝し、賛美し、喜べ』詩篇100篇
【主題聖句】
感謝しつつ 主の門に 賛美しつつ その大庭に入れ。 主に 感謝し 御名をほめたたえよ。(詩100:4)
聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会
「感謝の賛歌」と題されたこのわずか五節の短い詩編に、神様の恵みによって救われた者の感謝と賛美と喜びが満ちています。一節ずつ味わいながら、私たちが主に感謝し、賛美し、喜ぶべき理由を学びましょう。
まず1節では、「全地よ」と世界中のすべての人に向かって呼びかけ、「主に向かって喜びの声をあげよ」と命じています。神様はすべての罪人をキリストの贖いによって救い、喜びに満たしたいと望んでおられます(1テモテ2:4)。それゆえイエス様は「全世界に出て行き、すべての造られた者に福音を宣べ伝えなさい(マルコ16:15)」と弟子たちに命じられたのです。
2節では、救われた人々は喜びをもって主に仕えるようにと命じています。これは喜び歌いつつ御前に来ること、すなわち「礼拝」をささげることにほかなりません。礼拝において主を喜ぶことこそ最高の奉仕です。
3節では、「主こそ神」であることを知るようにと命じています。天地万物を造られた創造主なる神こそ唯一まことの神です。それ以外の神々と呼ばれるものはすべて偶像であり、それらを造ったり拝んだりしてはなりません(出20:4-5)。そして私たちが主に造られた者として自分を主に委ねるなら、「主の民」「主の牧場の羊」として幸福に生きられるのです。
4節では、感謝と賛美をしつつ主の門を通って主の大庭に入るように命じています。これは「いのちに至る門」であるキリストを通って救われ、主の豊かな守りと養いの内に生かされることを意味しています(ヨハネ10:9)。そしてやがては真珠の門をくぐって天の永遠の都に入るのです(黙21:21)。
5節では、主はいつくしみ深く、その恵みはとこしえまで真実であることの告白がされています。だからこそ、私たちは主に感謝し、賛美し、喜べるのです。それは私たちの力ではなく、ただひたすら主の恵みです。
三谷浩司 牧師