『御言葉を愛する』(2025.10.12礼拝)

礼拝説教題『御言葉を愛する』 詩篇119篇41-48節

【主題聖句】

私はあなたの仰せを喜びます。 それを私は愛します。 (詩篇119:47)

聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会

 

 第六段落は「ו (ワーウ)」から始まります。前段落までで、御言葉を心に蓄え、いつでも聞き従うことの大切さが教えられてきました。ここではさらに一歩進んで、御言葉を「愛する」ことが強調して勧められています。
 第一に、救いの恵みをもたらすので御言葉を愛します。人はキリストについての御言葉を信じることによって救われます(ローマ10:17)。御言葉を聞くことがなければキリストを信じることはできず、救われることは絶対にありません。また恵みの御言葉は信仰者を霊的に成長させ、救いの完成である天の御国へと確実に導き入れてくださるのです(使 20:32)。
 第二に、真理を与えてくれるので御言葉を愛します。真理は私たちを自由にするものです(ヨハネ8:32)。そして真理はキリストにあり(エペソ4:21)、私たちは御言葉を通して真理であるキリストを知れば知るほど、この罪の世の様々な偽りや惑わしから解放され、真に自由に生きられるのです。
 第三に、喜びを与えてくれるので御言葉を愛します。苦しみや悲しみ、不安や恐れがある時に、人は喜ぶことはできません。しかし御言葉は、それらが私たちの人生にとって決してマイナスではなくプラスになると教えています(ローマ8:28)。だからこそ、私たちは苦難でさえも、御言葉の確信によって希望を抱いて喜び、忍耐できるようになるのです(ローマ5:3)。
 このような御言葉を、私たちクリスチャンは愛さずにはいられません。もし御言葉を愛していないなら、それは御言葉を十分に味わっていないからではないでしょうか。もっともっと御言葉を慕い求め、御言葉に深く思いを潜め、愛を深めていきましょう。そうすれば、ますます御言葉のすばらしさを味わえ、さらに御言葉を愛せることでしょう。そうして、私たちは御言葉を喜んで大胆に証しすることができるようになるのです。

三谷浩司 牧師