『悩みの時の私の慰め』(2025.10.19礼拝)
礼拝説教題『悩みの時の私の慰め』 詩篇119篇49-56節
【主題聖句】
これこそ悩みのときの私の慰め。 まことに あなたのみことばは私を生かします。(詩篇119:50)
聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会
第七段落は「ז (ザイン)」から始まります。信仰者の人生には悩みがつきものですが(ヨハネ16:33)、神様は聖書の御言葉を通して私たちを支えてくださいます。御言葉には悩みの時に私たちを助ける3つの力があります。
第一に、私たちを生かす力です。この「みことば(㋬イムラー)」は「約束」を意味し、その約束は必ず実現するという確信が私たちに生ける希望を与えます。この希望はキリストの復活によって確かなものとされており、(1ペテロ1:3)、どんな困難な中でも私たちを絶望せずにいさせてくれます。
第二に、私たちを慰める力です。私たちがこの世から迫害されて悩み苦しんでいる時には、イエス様は「恐れないでよい」「心配しなくてよい」「わたしがあなたと共にいる」「わたしはあなたの悩み苦しみを良く知っている」といった御言葉で慰めてくださいます。神の御子のイエス様ご自身が人となられて私たちと同じようにすべての悩みを経験されたからこそ(ヘブル4:15)、それらの御言葉は真実味をもって心に深く染み渡ります。
第三に、私たちを励ます力です。御言葉は私たちを励ます「歌(㋬ゼミール)」にもなります。牢獄に入れられたパウロとシラスは真夜中に主を賛美しました(使16:25)。その賛美は明日の命も知れない他の囚人たちも励ますことができました。だから地震が起きて鎖が外れても囚人たちは誰一人として逃げ出さなかったのです。あの「アメイジング・グレイス」も御言葉に基づく賛美ですが、時代を超えて多くの人を励ましてきました。
このように悩みの時に私たちを生かし、慰め、励まして支えてくれる聖書の御言葉を知り、それを心に留め、思い起こすことができることは、信仰者にとって何ものにも代えがたい大きな幸いなのです。悩みの時は心を静めて御言葉を読み、神様からの助けと導きを待ち望みましょう。
三谷浩司 牧師