聖書からのメッセージ『真の神に頼れ』
「苦しい時の神頼み」ということわざがありますが、人は自分の力ではどうしようもない困難な状況におちいった時、超自然的な力(神)に頼ろうとする心を持っています。 それは、私たちが本能的に神の存在を信じている証拠だと思います。
人の作った神
そのような、人が生まれつき持っている神への思い(信仰心)は、目に見えない神を目に見える物で代用し、それを自分の神として拝むという習慣を作ってきました。 そうして、ある人は太陽や月、山、海といった自然を、ある人は狐や蛇といった動物を、ある人は石や木に刻んだ像を、ある人は生前偉人と呼ばれていた人や先祖を、それぞれ自分の神にしたのです。 しかし、そのような神々は、実際には人格(理性・感情・意思)も能力も持たない、形だけの神(偶像)にすぎません。 ですから、それらを拝んでも何の利益も得られませんし、反対に拝まなかったとしても災いに会うことはありません。 偶像の神に頼って祈願をしたり、たたりを恐れたりするのは無意味なことです。
唯一真の神
しかし、私たちが本当に拝むべき、頼るべき、そして恐れるべきお方がおられます。 そのお方とは、全宇宙―自然も動物も、そして私たち人間も―を造られた目に見えない神、「創造主」なる神です。このお方こそ、唯一にして真の神なのです。 創造主なる神は、人格を持っておられます(人格とは、もともと神の性質であり、それが人に与えられた)。そして、どんなことでも自由に、ご自分の思いのままになさることのできる「全能の力」を持ったお方です。 ですから真の神は、私たちをあらゆる危険や災いから守ることができますし、また、いかなる祝福でも私たちに与えることができるのです。 もし私たちが、このお方を心から信頼して、願いと必要を祈り求めるならば、きっとかなえてくださいます。 しかし、もし私たちが、この真の神を知らず、あるいは信頼せず、偽りの神である偶像(真の神以外のすべての神々)を信頼して拝むならば、それは真の神に対する最大最悪の罪となります。 真の神は聖なる正しいお方ですから、そのような大罪を犯した者を容赦せず、激しい怒りをもって滅ぼされます。
真の神に立ち返ろう
それゆえ、私たちはむなしい偶像に信頼することをやめ、その罪を悔い改めて、真の神だけに信頼を寄せなければなりません。 真の神は愛なるお方ですから、悔い改めてご自分に立ち返る者を赦してくださいます。そのことの確かな約束が、神の御子イエス・キリストの十字架の死と復活です。 神は、私たちを深く愛しておられるがゆえに、ご自分のひとり子のキリストに私たちのすべての罪を負わせて、私たちの身代わりに十字架の上で処罰されました。そして、神は三日目にキリストを死から復活させられました。それは私たちがキリストを救い主として信じるためです。 神を信頼するとは、このキリストを自分の救い主として受け入れることです。そうするならば、神は私たちのすべての罪を赦してくださり、その上、永遠のいのち(永遠の神の守りと祝福)までも与えてくださいます。真の神を信頼しましょう。
私たちの神は、天におられ、その望むところをことごとく行なわれる。 彼らの偶像は銀や金で、人の手のわざである。口があっても語れず、目があっても見えない。耳があっても聞こえず、鼻があってもかげない。手があってもさわれず、足があっても歩けない。のどがあっても声をたてることもできない。 これを造る者も、これに信頼する者もみな、これと同じである。 (詩篇115篇3~8節)
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