「神、その道は完全」(2022.08.14礼拝ライブ配信)
礼拝説教題『神、その道は完全』詩篇18篇20-36節
【主題聖句】 神 その道は完全。 主のことばは純粋。 主は すべて主に身を避ける者の盾。 (詩篇18:30)
ダビデが神様に完全に拠り頼むことができた根拠は、
神様が完全なお方であるという確信でした。
それは単に神様が「完全無欠」であるということではありません。
ここから「神の義と救いの道の完全さ」を学びましょう。
第一に、神様は義において完全なお方です。
ダビデは「私の義」に従って神様が報いてくださったと告白していますが、
それは彼自身の行いによる義による救いを主張しているのではありません。
救いは「恵みにより、信仰による」ものです(エペソ2:8)。
ダビデも、神様は罪に悩む哀れな民を救われ、
己の義を誇る「高ぶる目」を低くされると言っています。
すなわちダビデの言う「私の義」とは、
神様に信頼することによって自分に転嫁された「神様の義」のことです。
神様は御言葉の灯によって罪人の暗い心を照らされて、
その御言葉に応答して悔い改め、
イエス・キリストを救い主と信じる者を義と認めて救われるのです(ガラテヤ2:16)。
それこそが神様の完全な義です。
第二に、神様は私たちのために完全な救いの道を備えてくださいました。
ダビデは神様が弱い自分を強くし、力を帯びさせ、
その歩みを完全にしてくださると大胆に告白しています。
それは彼が神様の前に義と認められたという確信に基づくものでしょう。
しかし私たち罪人には本来、神様に義と認めてもらえる要素は何一つありません。
それなのにイエス様を信じるだけで義と認められる理由は、
罪のないイエス様が罪ある私たちの身代りとして十字架で死なれたからです(2コリント5:21、1ペテロ2:24)。
だからこそイエス様はご自分によって神様に近づく人を神様の御前に義とし、
完全に救うことがおできになるのです(ヘブル7:25)。
このような救い主はイエス様以外には誰もいません。
イエス様だけが私たちの唯一完全な救い主です。
このような完全なお方に私たちが完全に拠り頼むなら、
私たちの人生の道は最善に導かれ、また守られ、
完全に揺るぎないものにされるでしょう。
三谷 浩司 牧師