『神を忘れる者よ』(2023.7.23礼拝)
礼拝説教題『神を忘れる者よ』 詩篇50篇16-23節
【主題聖句】
神を忘れる者どもよ さあ このことをよくわきまえよ。 そうでないと わたしはおまえたちを引き裂き 救い出す者もいなくなる。
(詩50:22)
お世話になった人への感謝の気持ちもなく、逆に相手の恩を踏みにじるような人のことを「忘恩の徒」と言います。私たちは創造主また救い主なる神様に対して「忘恩の徒」とならないように気をつけなければなりません。
第一に、聖書の教える「悪者」とは「神を忘れる者」のことです。すべての人は潜在意識で創造主なる神様を知っているにもかかわらず、多くの人がその神様を神様としてあがめず、生命とそれを維持するために必要なあらゆるものをもらっていながら感謝もせず、かえって神様によって造られた自然界や生き物を、あるいはそれらを模って人の手で作った偶像を自分の神として頼り、拝んでいます(ローマ1:18-25)。それは自分を神様と等しい者とする高慢の罪であり、サタンが最初の人類を誘惑して犯させたものです。そのように「神を忘れる者」は心の欲望のままに生き、あらゆる汚れたこと、不正なこと、してはならないことを行う「悪者」となります(ローマ1:26-32)。ですから神様にさばかれて永遠の滅びの刑罰を受けるのは当然なのです。
第二に、神様は「恩知らずの悪者」に対してもあわれみ深いお方です(ルカ6:35)。それゆえ「神を忘れる者ども」に御子なるイエス・キリストを通してご自分を現わされて(ヨハネ1:18)、十字架の死と復活の福音を伝え聞かせ、それを信じて救いを得るように呼びかけておられます(ローマ1:16)。ゆえに福音を聞いても信じないで「神を忘れる者」であり続けるなら、すばらしい救いをないがしろにした者として、もはや滅びを免れることはできません(ヘブル2:3)。また福音を信じて救いを得た私たちクリスチャンは、神様の愛によって滅びから救われたことと神様の恵みによって日々生かされていることの感謝を忘れずに、その愛と恵みに応える生き方をしましょう。
三谷 浩司 牧師