『創造の御業のすばらしさ①』(2025.2.16礼拝)
礼拝説教題『創造の御業のすばらしさ①』詩篇104篇1-12節
【主題聖句】
あなたは光を衣のようにまとい 天を幕のように張られます。 (詩篇104:2)
聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会
詩篇104篇は、全知全能なる神様の創造の御業のすばらしさを賛美したものです。創世記1章と見比べながら読むと、より一層味わい深いです。
第一に、神様は暗闇の世界に光をもたらされました(創1:3-5)。「衣のようにまとい」という表現は、太陽によって照らされたのではなく神様の栄光の「光」に包まれたということです。すなわち神様がご自分の栄光のために創造の御業を始められたことを表現しています(イザヤ43:7)。また神様が雲・風・火を使いとされたとありますが、新約聖書では「御使い」として引用されています(ヘブル1:7)。このことは目に見えない神様が御言葉によって目に見える世界を創造されたことを意味しています(ヘブル11:3)。
世界は人間の罪によって再び暗闇となりました。しかし「光」なるキリストが来られて、私たちを暗闇から救い出してくださいました。だから私たちは「光の子」として神の栄光を現わす歩みをするべきです(エペソ5:8)。
第二に、神様は世界を水によって創造されました(創1:6-10、2ペテロ3:5)。正確には土のちりの塊である地球が大いなる水によって包まれた状態で創造され、その水を大空の上と地の下に閉じ込めることによって地上に乾いた土地を造られたのです。太古の地球は厚い水蒸気の層に覆われることにより、暑さ・寒さ・有害な紫外線から守られました。そして地上に山と谷という起伏を生じさせられたことで、海の水が蒸発して雨となり、それが山に降り注いで谷川を伝わることで地上の生き物の飲み水となるようにされました。また雨が降らない時にも、地下水が泉となって湧き出ることにより、生き物が飲み水を得て生きられるようにされたのです。
この水はキリストを信じる者に与えられる「永遠のいのち」を象徴しています(ヨハネ4:14)。私たちが罪による霊的な渇きを覚えてキリストのもとに行き、その水を「ただ」で受けること、それが神様の御心です(黙22:17)。
三谷浩司 牧師