『御言葉を行う力ある勇士』(2025.2.9礼拝)

礼拝説教題『御言葉を行う力ある勇士』詩篇103篇15-22節

【主題聖句】

主をほめたたえよ 主の御使いたちよ。 みことばの声に聞き従い みことばを行う 力ある勇士たちよ。(詩103:20)

聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会

詩篇103篇の最後の部分を学びます。15節以降では、限りある人間の人生のはかなさに対して、永遠なる神様の御言葉の恵みがいかに確かであるかを告白し、最初の部分と同様に高らかに賛美を繰り返しています。
聖書は、人の一生は「草」や「野の花」のように一瞬咲いても試練の嵐が来るとすぐしおれ、やがて散ってしまうものだと語ります(イザヤ40:6-7)。「色は匂へど散りぬるを 我が世誰ぞ常ならむ 有為の奥山今日越えて 浅き夢見し酔ひもせず」というあの「いろは歌」でも同様に歌われています。     
しかし主の御言葉は決して変わることなく、永遠に堅く立ち続けます(イザヤ40:8)。なぜなら主の御言葉は、「契約」に基づく「恵み(ヘブル語で「ヘセド」)」として与えられるので、絶対に破られることはないからです。
何度も繰り返しになりますが、「恵み」とは本来なら受ける資格のない者が一方的な愛とあわれみによって与えられるものです。そして神様が私たちに与えてくださった恵みは、神の御子イエス・キリストの十字架の死による贖い、すべての罪の赦しと永遠のいのちの付与です(エペソ1:7)。
この救いの恵みを受けたならば、主なるイエス様が人生を共に歩んでくださり、たとえ嵐のような試練に遭おうとも守り支えてくださって、永遠の天の御国へと確実に導いてくださいます。だから私たちは勇気をもって主の御言葉に聞き従い、主の御心を行い、主に仕えるべきです。そうするなら、もはや私たちの一生ははかなくありません。真の喜びと希望に満ちた人生を最後まで全うすることができるでしょう(2テモテ4:7)。
そしてやがて、天の御使いの大軍勢と神様に造られたすべてのものと共に、永遠の天の御国で父なる神とキリストをほめたたえるようになるのです(黙示5:11-13)。それは何と壮大で心を躍らせることでしょうか。

三谷浩司 牧師