『創造の御業のすばらしさ③』(2025.3.2礼拝)

礼拝説教題『創造の御業のすばらしさ③』詩篇104篇25-35節

【主題聖句】

主の栄光が とこしえにありますように。主がご自分のみわざを喜ばれますように。(詩篇104:31)

聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会

詩篇104篇は、全知全能なる神様の創造の御業のすばらしさを賛美したものです。最後の部分では、神様が全被造物に対して生殺与奪の主権をもっておられることが語られ、その栄光の御業がほめ讃えられています。
神様は第五日に水中の生き物と空を飛ぶ鳥を造られました(創1:20-23)。地球の表面の約七割を占める海の中には、肉眼で見えないほどの小さなプランクトンから世界最大の動物であるシロナガスクジラまで数えきれないほど多くの種類の生き物が生息しています。神様はそれらすべてに時に適って食物をお与えになります。実際に海中の食物連鎖は完全です。植物プランクトンを動物プランクトンが食べ、動物プランクトンを小魚が食べ、小魚を中型魚が食べ、大型魚は自分よりも小さい魚を食べます。ただしクジラなどの桁違いに大きい生き物はオキアミのような動物プランクトンを大量に食べることで、小魚が絶滅しないようにされています。
海の巨獣「レビヤタン」とはクジラのことだと考えられます。クジラの寿命は種類によって50~200年と幅がありますが、その巨大な死骸は骨に至るまで、あらゆる種類の魚や生き物の餌になるそうです。そのように海中はいつも豊かな生命で満ちているのです。何という知恵でしょうか。
その神様は地上に生きる私たち人間にも、旬の野菜や魚介類など時に適って美味しく栄養豊かな食物を与えてくださり、私たちの生活を良いもので満ち足りさせてくださいます(使14:17)。それゆえ私たちはいつも主を喜び、主に感謝し、生きる限り主の御名をほめ讃えるべきなのです。
だからこの詩篇の歌い手は、創造主なる神様の存在を認めず、神様を恐れることを知らない悪者どもが地上から絶え果てるように祈っているのです。しかし私たちは、そのような罪人たちに福音を宣べ伝え、一人でも多くの人が救われることを祈らずにはいられません(ローマ1:16-21)。

三谷浩司 牧師