『私を弁護してください』(2022.11.06礼拝)
礼拝説教題『私を弁護してください』 詩篇26篇
【主題聖句】
主よ 私を弁護してください。 私は誠実に歩み よろめくことなく 主に信頼しています。(詩篇26:1)
ダビデは「私を弁護してください」と神様に祈っていますが、誰から訴えられていたのでしょうか。それは罪の告発者であるサタンです。サタンは日夜私たちを神様の御前で訴えています(黙12:10)。そのずる賢い訴えに対抗する術は私たち人間にはありません。しかし私たちには感謝なことに、罪を犯した私たちを神様の御前で弁護してくださる義なるお方、イエス・キリストがおられます(1ヨハネ2:1)。では、イエス様に弁護していただいてサタンの訴えに勝利するために、私たちがなすべきことは何でしょうか。
第一に、主の恵みに信頼することです。ダビデは決して無実を主張していたのではありません。むしろ自分の内に罪があることを素直に認めて、そのすべてを神様がご存じであることを知っていました(ヘブル4:13)。彼は神様に罪を弁明するのではなく、罪を悔い改めれば豊かに赦してくださる神様に信頼したからこそ(イザヤ55:7)、神様の御前に義と認められたのです。
第二に、主によって罪贖われた者としての自覚をもって歩むことです。そのような人は自ずと罪を避け、罪から離れるようになります。なぜならイエス様はそのために十字架で死んでくださったからです(1ペテロ2:24)。そして救われていることをいつも喜び、主に感謝し、主を賛美することでしょう。また主の御体である教会を愛し、主を礼拝するために教会に共に集い、教会を通して救いの御業を語り告げるようになるのです。サタンはそうさせまいと必死に私たちを誘惑して罪を犯させ、また私たちの良心に訴えかけて罪を責め立て、罪の赦しの確信をゆるがそうとします。しかし、神様に義と認められた者を罪に定めることは誰にもできません(ローマ8:33-34)。死よりよみがえられたイエス様が、今も私たちのために神様の御前に弁護し続けておられるからです。そのことを忘れないようにしましょう。
三谷 浩司 牧師