『義と平和の王をほめたたえよ』(2024.3.24礼拝)

礼拝説教題『義と平和の王をほめたたえよ』詩篇72篇

【主題聖句】
それは 王が 叫び求める貧しい者や 助ける人のない苦しむ者を救い出すからです。(詩篇72:12)

72篇の表題は「ソロモンのために」となっていますが、内容は明らかにメシヤ詩篇です。「王の王・主の主」として、「義と平和」をもって地上を治めるイエス・キリストのすばらしさが高らかにほめたたえられています。

旧約聖書に「メルキゼテク」という名の祭司が登場しますが(創14:18)、新約聖書で彼は「義の王」また「平和の王」としてキリストの予型であると解説されています(ヘブル7:2)。またイザヤ書ではキリストは「平和の君」と呼ばれて、その平和は限りなく、さばきと正義によってご自分の王国を治め、とこしえまでも堅く立てて支えると預言されています(イザヤ9:6-7)。

この預言が完全に成就してキリストが地の果てまでも統治されるのは世の終わりの千年王国の時代になりますが、現在もキリストはご自分を信じて救われた私たちクリスチャンをご自分の王国とし、私たちの心の王座に着座されて、愛と義と平和をもって治めてくださっているのです。

そしてキリストは、私たちを愛してご自分の目に「高価で尊い」とみなしてくださるゆえに(イザヤ43:4)、罪に苦しむ私たちを弁護してくださり(1ヨハネ2:1)、誰も救ってくれる人のない心の貧しい者のいのちをご自分のいのちを犠牲にして贖われ(エペソ1:7)、私たちを誘惑して虐げるサタンをその力強い御足によって速やかに踏み砕いてくださるのです(ローマ16:20)。

またキリストは、天からの豊かな恵みとすべての霊的祝福を私たちに与えてくださり(エペソ1:3)、私たちの魂に永遠の平安を与えて潤してくださいます(ヨハネ14:27)。これほどまでにすばらしいお方を、私たちがどうしてほめたたえずにいられるでしょうか。ダビデと共に、いやすべての御使いたちと聖徒たちと共に、心からの喜びと感謝をもって「義と平和の王」であるイエス・キリストの尊い御名をほめたたえましょう(黙5:12-13)

三谷浩司 牧師