『赦しの神』(2026.5.31礼拝)
礼拝説教題『赦しの神』 詩篇130篇
【主題聖句】
しかし あなたが赦してくださるゆえに あなたは人に恐れられます。(詩篇 130:4)
聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会
130篇は、宗教改革者ルターが最も愛した詩篇の一つと言われています。それはパウロ的詩篇であり、罪の悔い改めと信仰義認が内容だからです。
冒頭の叫びは、大魚に飲み込まれた時のヨナの悔い改めの祈りを思い出させます(ヨナ2章)。この「深淵」とは、罪と不義による神との断絶状態に他なりません(イザヤ59:1-2)。それは自力では決して抜け出すことのできない苦境、救われる可能性が全くない絶望的状況です。それでもなお、唯一の希望である主を知っており、主の御名を呼び求める者は幸いです。 なぜなら「主の御名を呼び求める者はみな救われる(ローマ10:13)」からです。
本来なら「義人は…一人もいない(ローマ3:10)」ので、聖なる主が人の不義に目を留められるならば、誰も救われることはありません。しかし愛とあわれみに富んでおられる主は、いかなる悪しき者であってもご自分に帰るなら、すべての罪を豊かに赦してくださいます(イザヤ55:7)。それは主が恵みにより、イエス・キリストが十字架で流された血によって私たちの背きの罪を赦すための贖いを成し遂げてくださったからです(エペソ1:7)。
主の恵みによる贖いの豊かさは、罪の赦しだけに留まりません。キリストにある永遠のいのちを得させ、聖霊を内住させ、神の子どもとしての特権を与え、御国を受け継がせてくださいます。そこまで豊かな恵みを与えてくださったなら、主を恐れ、御名をあがめて御前にひれ伏さずにはいられません(黙5:4)。そうする人は自ずと悪を離れます(箴16:6)。
御子のいのちさえも惜しまずに与えてくださった神は、私たちをあらゆる苦難から救い出してくださらないはずはありません(ローマ8:32)。それゆえ主と主の御言葉に信頼して「救いの夜明け」を待ち望み、最終的には主の再臨による贖いの完成と御国の到来を待ち望みましょう(ローマ8:23)。
三谷浩司 牧師
